
ATELIER
すべての"H(アッシュ)"はここから生まれる
職人のためのアトリエが幸福の原点に
国府田清香が“H”(アッシュ)つまりカルトナージュの箱を創り出すとき、
『大切な“物”を守る』ため、その“物”にどのような箱が相応しいかを考えることから始まります。
末永くライフスタイルに合わせた必需品や“宝物”を守ることをお約束したいため、
あくまで箱に入れる“物”が主役なのです。
次に、『布から使い方をデザインする』こと。布の色や柄、厚みや質感を鑑みてどう彩るかは、
取り出しやすく、使いやすく、どのように保管して守るのかがデザインの起点となります。
もちろん使い手の思いに寄り添い、その箱を眺め、手に取ると気分が高揚する…
そんな幸福な気持ちを生み出す、美しくエレガントな箱であることは大前提です。
そして、いよいよ『厚紙から箱を創る』とき、そこには長年の経験に裏打ちされた、
幾多もの精緻化された技術が組み合わされ、唯一無二の箱が紡ぎ出されていき、
親から子へ、次世代へと受け継ぐことのできる丈夫さと品質を兼ね備えます。
このように貫かれるサヴォアフェール(匠の技)の精神は、
すべての活動を通して国府田清香の銀座アトリエから生まれています。
入門編となる「FabriArt(ファブリアール)」にて1DAYレッスンやディプロマの授与
成長編となる「Haco Works(ハコワークス)」にて定期レッスンのお教室
専門職編となる「Savoir-faire "H"(サヴォアフェール アッシュ)」で手に職をつける
銀座アトリエから、たくさんの方々へ幸せをお届けできるよう邁進してまいります。

Inspiration
創造の源
~インスピレーション~
国府田清香が新たな創造を生み出すとき、その心は源となる彼の地にある。
例えばフランスのパリで出会ったクリスチャン・ディオールのトワルドジュイの箱。
それは時にジャドールのフレグランス、ディプティックのドロワーライナーといった“香り”、レオナルド・ダ・ヴィンチの“格言”からのインスピレーションであることも…
瞬時にその場所へ我が身を置くような感覚で、世界観を堪能する想像力を引き出す。
それは箱を創り出す大きな醍醐味であり、多くの人々へ伝えていきたい楽しみでもある。

Reserch
文献や歴史に立ち返る
~リサーチ~
デザインの裏付けとなる知識や歴史、成り立ちを学ぶ姿勢は製作過程で欠かせないもの。
色や形、黄金比や数学、幾何学模様など、その規則性や意味合いを考察することは、デッサンをする際にも非常に重宝する。
特に国府田清香が師と仰ぐ、城一夫氏の著書『フランスの装飾と文様』や『フランスの伝統色』は、色彩や文様、ファッションの文化を学べる名著であり、製作の礎でもある。

Fabric
色や柄を選び組み合わせる
~ファブリック~
ヨーロッパを中心としたインテリアファブリックを扱うマナトレーディング社と国府田清香の親交は深く、その多彩なテクスチャーとカラーリングを活かして、新たな“H”(アッシュ)の世界観を構築していく。
さらにそれらの布に合わせた品質の高いHaco Worksオリジナルのブレードなど、自ら工場へ出向いてこだわりの素材を生産することで、さらなる高みを臨む、唯一無二の作品を生み出すことができる。

Creation
匠の技を織り込む設計制作
~クリエイション~
箱の骨格ともいえるカルトン(厚紙)を1ミリの狂いもなくカットすることから始まる箱の制作。
カルトンや布の厚さを緻密に計算しながらスムーズな操作感を目指し、直角や直線が際立つ“長方形”や“正方形”を始めとした多角形の美しさを体現し、“円”を用いた装飾的なデザインを取り入れるなど、最も効果的な布の柄とスペースの配置や、光による見え方の角度も踏まえた設計を積み上げて創られる。
長年の類稀なる鍛錬の賜物である、こうした技術の結集は、日々、更なる進化を遂げて果てしなき追究を極めていく。