"洗練を突き詰めると簡潔になる"レオナルドダヴィンチの言葉です。シンプルを追求するとそこから個性が生まれるように思います。その個性を活かしながら、同じ布で異なるサイズを2パターンご案内します。デザインがシンプルな分、素材にこだわることで表情豊かになりました。
国府田清香がカルトナージュを始める出発点となった箱との出会いは、ナポレオンが2番目の妻マリー・ルイーズと結婚する際に様々な美しいものを入れて贈ったといわれる赤い箱。近世の日本でも、花嫁が輿入れする際の必需品だったとされる「長持(ながもち)」という長方形の木箱に、衣類や寝具を入れて収納していたそう。
そんな大切なものを入れる箱としてbahu(バユ)をデザインしました。そして親から子へ、次世代にも受け継ぎ、代々引き継がれていく…「長持(ながもち)」を現代風にアレンジした丈夫で美しい箱。
持ち運びしやすく、いつでも取り出しやすいように、そして大切なものをいつでも手に取れるように…見える収納として、インテリアとしても馴染む形に置き換えて制作しました。
大切なもの、例えば装飾品であったり、書類であったり、様々なものを保管できる大きさとして、A4サイズのファイルが入るサイズ感です。
bahut (バユ)ブルー/ハイボックス
<サイズ:H27 W 33 D28>
布はベルベットとシュニールの『HARLEQIN(ハーレクイン)』。ボーダーストライプと優しい印象の幾何学的柄は、カジュアルになりすぎず、おとなのモードを感じさせながら、エレガントな印象。繊細な光を積み重ねたような色使い、フェミニンで輝かしい布です。隣り合う色の美しさと光沢感は触れるとドキドキするような喜びを与えてくれます。
<素材:レーヨン/コットン/ポリエステル>
色はブルー&イエロー、ブルーのグラデーション。透明感のある空の色ブルーと、さわやかで深みのあるイエロー。間に使用したリボンブレードは、ベージュベースにグレーのプリーツリボン。リボンのプリーツは落ち着き、美しく優しい印象を与えます。
<内側に使用した布>
イギリス製の布で、静かに波打つような水の様子を表現し、水彩で描かれたような春に咲く花の色合で抽象的なデザイン、繊細な中にエネルギーのある明るさが魅力です。
色はブルーからブルーグリーン、イエロートーンで明るく優しい印象。